【中国語話せません】金欠大学生の中国鉄道横断記録 #2|万里の長城をぶっちゃけ評価してみた

前回は旅立ちの準備編を書きました。今回はいよいよ中国に到着。北京で一泊して、観光の本命である万里の長城へ行きました。結論から言うと、行った二か所の評価ははっきり分かれました。居庸関と八達嶺、それぞれ正直に星をつけてレビューしていきます。

北京到着からホテルまで

2025年8月12日、成田を出発して北京に着いたのは夜22時30分。LCCは案の定遅延。地下鉄はすでに終了していたので、選択肢はタクシーしかありませんでした。

アリペイ経由でDiDiを呼んだのですが、ここからが地獄。周りはタクシーを呼ぶ人だらけで、立体駐車場のロータリーにはタクシーがひっきりなしに出入り。どの車が自分たちのものか全く分からない。しかもドライバーは中国語しか話さない。僕らは完全にお手上げ状態でした。

10分ほど必死に探し回っても合流できず、「もう無理だ」と思った瞬間、だめもとでドライバーの位置情報に向かって歩いてみました。すると、たまたま同じ階に出て、奇跡的に出会えたんです。正直これは運が良かっただけ。立体駐車場は階層が複数あって位置情報なんてアバウトにしか出ないはずなのに、同じ階で奇跡的にかち合った。今思い返しても「なんで会えたのか不明」としか言いようがない。

こうしてどうにかタクシーに乗り込み、深夜0時を回っても無事ホテルにチェックイン。料金は日本の半分以下で、「中国語ゼロでも運さえ良ければなんとかなる」というのを身をもって証明した夜でした。

居庸関長城

翌日、しっかり寝坊してご飯を食べた11時、万里の長城へ出発します。

居庸関に行きました。

「まーさすが900円では入れるだけのことはあるな」という感想。入ってみたけど、これなら行かなくてもいいかなって感じです。やることはただの急階段を延々登るだけ。景色は「山だな」程度で、登ったところで「はい、登った。」という感想がでます。

ただ、多少は映えます。写真を撮れば「万里の長城にいる感」は出せます。でもそれだけ。ケーブルカーがない時点で察するべきでした。観光地としてガッツリ整備されている場所ではなく、「一応ここも長城です」という感じ。

僕らが行ったときは幼稚園児の団体が遠足で来ていて、「あー、そういうレベルの場所なんだな」と妙に納得しました。静かに歩けるのは良いですが、わざわざ観光時間を割いてまで行く必要はない。近くに八達嶺長城があるが唯一の取り柄です。

八達嶺長城

一つ前のがしょうもなかったため、訪れた八達嶺。ここはもう最初に口から出た言葉は「ここ、いいね⤴👍」でした。居庸関と比べた瞬間にレベルの違いが分かります。ここは別格。

まず人が桁違いに多い。タクシーを降りた瞬間から人の波に飲み込まれ、ロープウェイは大行列。坂は急すぎて息が上がり、途中で「もう帰ろうかな」と本気で思いました。人が少ないエリアに出てしまうと、帰り道が果てしなく遠くて後悔。正直めんどくさがりの僕にはきつすぎました。

料金も入場料とロープウェイで合計4,000〜5,000円。学生の財布には痛すぎる出費です。「この金で何泊できるんだよ」と心の中で叫びながら支払いました。

でも、ただ「高いものには理由がある」を痛感しました。 八達嶺の長城は、とにかくでかい。山の尾根に沿って延々と続く巨大な城壁を目の当たりにすると、「ああ、これが中国なんだ」とバカでも理解できる。僕は旅行で情緒深い何かを感じ取るタイプではなく、歴史に思いを馳せるなんてできません。「でかいもの×たかいところにある」これだけでわくわくします。

八達嶺は中国観光の本番。金を払ってでも一度は行くべき場所です。人混みや坂のしんどさを覚悟してでも、「万里の長城に行った」と胸を張れます。

寝台列車に備えて 長城観光を終えたその日はホテルに戻り、ひたすら休養。歩きすぎて足はパンパン、財布も軽くなっていました。けれど「これで中国に来た実感が湧いた」と友人と語り合いながら、夕飯を食べて早めに就寝。そして翌日。腹ごしらえを済ませ、いよいよ寝台列車で蘭州へ向かう準備です。

北京西駅は空港並みに厳重で、荷物検査やパスポートチェックが何度もありました。ここでも外国人は有人改札に並べと言われましたが、周りの流れに乗って乗車完了。蘭州に向けて、いよいよ鉄道の旅が本格的に始まります。

殿評価

居庸関長城【★2/5】:さすが900円。多少は映えるが行かなくてもいい。ケーブルカーなしな時点で察するべきでした

八達嶺長城【★4.5/5】:人多すぎ、坂きつすぎ、金も高い。それでも「でかいものが高いところにある」だけで価値あり。行くならここ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました